板野の皆さん、こんにちは。
前回は歯周病と妊娠・出産との関わりについてお伝えしました。
今日は歯周病になりやすい更年期との関わりをお伝えします。

更年期と歯周病
思春期や妊娠・出産期には女性ホルモンの分泌が増え、歯周病の原因を作っていましたが、更年期以降になりますと逆に女性ホルモンが急激に減り、それによって起こってくる問題があります。
個人差もありますが、40歳を過ぎた辺りから月経が乱れはじめ、骨量と骨密度を保つのに重要な役割を果たしているエストロゲンが減少していくようになります。cdce98519c99f356f2404a11491ac46b_s
エストロゲンが減ってくると、骨が脆くなり折れやすくなる骨粗しょう症が起きやすくなります。
この骨粗しょう症は、歯周病とも深い関係があり、歯を支えている歯槽骨という骨が歯周病がひどくなると、少しずつ溶けてなくなってしまいます。
またこの頃になると薬や病気などの原因によって唾液が減るドライマウスの人が増加し、ホルモンバランスが崩れて唾液の分泌も減るため、ドライマウスや骨粗しょう症で骨密度が低くなっていたりすると、歯周病の進行が速めてしまいます。

更年期の歯周病対策
歯磨きをていねいにして歯周病を防ぐことがまず大切です。また骨密度を保つのに必要なエストロゲンを多く含む納豆・豆腐・おから・味噌など大豆由来の食材を摂るなどして、減ってしまったホルモンを補うとよいでしょう。
他にも骨を強くするカルシウムを多く含む乳製品に加えて、骨や殻ごと食べれる魚介類、葉物等や、タンパク質を多く含む肉類や卵類、ビタミンやマグネシウムなどを多く含む食品を積極的に摂るように心がけることが重要です。
食事の時には食材をよく噛んだりすることで唾液の分泌を増やすことができますので、ドライマウスの症状を和らげるためにも、日々の食事には十分に気を配るようにしましょう。