歯周病については以前からご案内いたしておりますが、
※「歯周病を防ぐには」(2015/10/27投稿)
※「歯周病について(その①)」(2015/11/5投稿)
※「歯周病について(その②)」(2015/11/6投稿)
今回は歯医者さん(歯科医)の立場から、歯周病と全身疾患についての関わりをご案内いたします。
歯周病は口の中、歯や歯茎、歯槽骨への悪影響だけではなく、様々な病気(全身疾患)との関連性が明らかになっています。関連性が報告されている症状について、次のものがあります。
例えば「カビ」が肺に入れば肺炎になるといわれています。
同じように歯周病による歯茎の腫れ・出血によって菌が血液に混入し血管を巡って、心臓病になるといわれています。
歯周病に罹患した人は、なんと通常の2~3倍心臓病になりやすいとも言われており、その他にも糖尿病、早産、高血圧、食道癌、インフルエンザなどにも大きく関与していると言われています。
「風邪は万病のもと」と昔からの言い伝えがありますが、歯周病もこれほど多くの疾患と関係があることがわかっています。歯周病を「口の中の病気」とだけの軽い認識だけでなく、「思わぬ重大な疾患を引き起こす可能性もある」という認識をお持ちください。
この観点からも、歯周ポケットのケアや歯石除去(歯石取り)をはじめとした「予防歯科の重要性」をご理解いただき、歯周病という病気のこと・常日頃からのご自身でのケア・定期的な歯科検診を心がけていただければと思います。
次回より、歯周病と各疾患との関わりについて、詳しくご案内したいと思います。